689fce02.jpg 高槻JC・小野先輩からのご推薦映画第10弾、邦画「小説吉田学校」(1983年。山本又一郎監督)をレンタルで観ました。同名長編小説「小説吉田学校」(戸川猪佐武著)もあるのですが、この映画の原作は猪木正道著「評伝吉田茂」です。

 吉田茂首相(森繁久彌)は、ライバル政党との確執などをくぐり抜けながら、GHQ占領下の戦後日本を独立させるべく腐心。やがて、日本独立という悲願がついに達成されますが、吉田はその後、政権にしがみつくようになります。三木武吉(若山富三郎)は、首相の座から吉田を引きずり下ろすべく、暗躍を始めていきます。

 再軍備を排除しての日本の独立を何としてでも勝ち取りたいとする吉田茂の志がよく理解できる映画でした。しかし、「志=政策」を実現するためには党内抗争を勝ち抜いていかなければならず、気が付いた時には志そっちのけで政局に執心する様も描かれています。「政策本位」という言葉を頻繁に耳にしますが、この映画を観ると、一体いつの時代に政策本位で政治の流れが決まったのか?、政策本位で政治を動かした政治家がこれまでいったい何人いたのか?、疑わしく思ってしまいます(笑)。党内抗争の描写に興味深く引き込まれていく自分を、ふと自省したくもなります。