c0bdf077.jpg 「愛する人を道連れにあの世へ行きたいか?」は恋愛の大きなテーマのひとつです。米国映画「ジョー・ブラックをよろしく」(1998年。マーティン・ブレスト監督)をレンタルで観ました。

 大富豪ビル・パリッシュ(アンソニー・ホプキンス)がある日突然、死神の訪問を受けます。死神は、「寿命を延ばしてやる見返りに人間生活の道先案内人になれ」とビルに指図し、人間界を楽しむことになります。ジョー・ブラックという人間の名をもらった死神(ブラッド・ピット)は、ビルの娘スーザン(クレア・フォラーニ)との愛を徐々に深め、「彼女をあの世へ連れて行きたい」と葛藤します。

 終始、キツネにつままれたようなストーリー展開の中、「人が人を人として愛するとはどういうことなのか?」というテーマ設定のみが光ります。訳がわからないまま終わってしまい、でも、何となく「良かったぁ」って思える映画ってありますよね?。そういう類の美しさに溢れた映画です。