622fc44b.jpg 大学を出て就職以来、「仕事が趣味」と言い続けて来ましたが6年ほど前からは「趣味は映画鑑賞」と言えるようになりました。専らレンタルですが週平均で1.5本は見続けてきました。

 住吉区長になってからは時間の融通を利かせることがなかなかできませんでした。人々の生活に触れる仕事なので、行政知識だけではなく、歴史、文化、社会、家族、恋愛、平和、安全、法律、人間模様、魂、・・世の中のあらゆることに関心を持ち情報、教養、流行などをインプットしておかないと・・。

 漸く、仕事と生活のペースも整ってきました。極度に多忙なので以前ほどは無理にしても、映画という趣味を通じても多くのことを学び、また、以前同様、趣味を通じて成長する喜びをやすとロガーのみなさんと共有していきたいと思います(「やすとログ」過去ログでは300本ほどの映画鑑賞記録をご覧いただけます)。

 4時間40分にも及ぶ米国映画の大作「シンドラーのリスト」(1993年。スティーブン・スピルバーグ監督)を2日がかりで見ました。

 ホロコーストを目の当りにしたドイツ人実業家オスカー・シンドラー(リーアム・ニーソン)は、金儲けにしか関心がなかった自らを改め、ユダヤ人の救済を秘かに決心します。彼は、労働力の確保という名目で多くのユダヤ人を安全な収容所に移動させるため、あるリストの作成を始めます。

 「戦場のピアニスト」(2007年8月27日付「やすとログ」( http://www.yasutolog.com/200708.html )参照)でも表現されていたホロコーストの残虐性が再現されています。今の吉田康人にはそれ以上に、エンディングでの次の遣り取りが印象的でした。

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シンドラー「もっと救い出せた。その努力をしていれば、もう少し努力を」

シュターン(工場経営を任せたユダヤ人)「オスカー、あなたはこの1,100人を救ったんです」

シ「金があれば・・。あんなバカな無駄遣いを。バカだった」

シュ「彼らから新しい世代が育ちます」

シ「もっと大勢を」

シュ「こんなに救って?」

シ「車を売れた、アーモンへ。この車で10人を救えたはずだ。10人だぞ、あと10人を。このバッジで2人救えた。金だから2人は救えた。アーモンなら2人と交換した。たとえ1人でもいい。1人救えた、人間1人だぞ、このバッジで。努力すればもう1人救えたのに、しなかった、救えたのに」

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 毎日、「時間を1分1秒でも無駄に過ごさないように」、「1分1秒でも長い時間」、「税金を1円でも無駄に使わないように」と念じながら仕事をしています。なぜそんな気持ちになるのか?、自分の中で整理がこれまで付きませんでした。この映画から一つの答えを見出したような気がします。