2011年06月
1年半ほど前、さわぴぃ、もんちゃん、妻とゴータマで一緒にランチした時(2009年12月22日付「やすとログ」( http://www.yasutolog.com/200912.html )参照)、「あの『告白』が映画になるんやねぇ。楽しみやねぇ」と「告白」という小説のことを聞かされ、以来ずっと、レンタルDVDで観るのを楽しみにしていました。邦画「告白」(2010年。中島哲也監督)を観ました。
ある中学校の終業式の日。1年B組の担任・森口悠子(松たかこ)は、告白を始めます。シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美(芦田愛菜)がプールで死亡した数か月前の事件は、警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒Aと生徒Bとによる殺人だったという告白です。そして、少年法に守られた彼らを、警察に委ねるのではなく、自分の手で処罰すると宣言します。その後、森口は学校を辞め、事情を知らない熱血教師のウェルテルこと寺田良輝(岡田将生)が新担任としてクラスにやってきます。
作品としての評価は、特に原作を読んだことのある人の中では、賛否両論あるようです。教師・森口と生徒らとのドンデン返し連続の心理戦は確かに非常に面白い。しかしそれ以上に、学校教育や家庭教育がはらむ問題、青少年の退廃的な心理状況、あるいは、森口が語っているように「命」の受け止めかたを随所に問題提起していて、問題作として衝撃を受けます。出演者の多くは中学生ですが大人がみるべき映画です。
ある中学校の終業式の日。1年B組の担任・森口悠子(松たかこ)は、告白を始めます。シングルマザーの森口が学校に連れてきていた一人娘の愛美(芦田愛菜)がプールで死亡した数か月前の事件は、警察が断定した事故などではなく、このクラスの生徒Aと生徒Bとによる殺人だったという告白です。そして、少年法に守られた彼らを、警察に委ねるのではなく、自分の手で処罰すると宣言します。その後、森口は学校を辞め、事情を知らない熱血教師のウェルテルこと寺田良輝(岡田将生)が新担任としてクラスにやってきます。
作品としての評価は、特に原作を読んだことのある人の中では、賛否両論あるようです。教師・森口と生徒らとのドンデン返し連続の心理戦は確かに非常に面白い。しかしそれ以上に、学校教育や家庭教育がはらむ問題、青少年の退廃的な心理状況、あるいは、森口が語っているように「命」の受け止めかたを随所に問題提起していて、問題作として衝撃を受けます。出演者の多くは中学生ですが大人がみるべき映画です。
岩田館主からご推薦いただいたのは「マイネーム・イズ・ハーン」、「コレリ大尉のマンドリン」、そして、この作品です。米国映画「アトランティスのこころ」(2001年。スコット・ヒックス監督)をレンタルで観ました。
1960年の夏、11歳のボビー(アントン・イェルチン)は友達のキャロル(ミカ・ブーレム)とサリー(ウィル・ロッタール)との3人で楽しい毎日を過ごしていました。ある日、ボビーが母親リズ(ホープ・デイヴィス)と二人で住む家の2階にテッド(アンソニー・ホプキンス)が引っ越してきました。知的で、物静かで、そして、不思議な力を秘めるその老人へ特別な親しみをボビーは感じていきます。テッドは、その不思議な力のため、謎の男達から狙われていました。そして、その男達が直ぐそこまで迫ってきたのです。
DVDの特典映像でアンソニー・ホプキンスがインタビューを受けています。それも興味深い。役だけでなく自分自身にも霊感が備わっていることを語り、子役のアントン・イェルチンの潜在能力に大きな敬意を払っています。超能力を持ち、そして、子供ともひとりの人間として対等に向き合おうとする役どころを、単なる演技ではなく、自らの人間力でこなしていることがわかります。「小さい頃は楽しいことばかりでアトランティスのような幻の国にいるようだ。しかし、大人になると幻の国は消える」。子供時代に対する振り返りかたが実に自然で素晴らしい映画でした。
岩田さん、ご推薦3部作、ありがとうございました。
1960年の夏、11歳のボビー(アントン・イェルチン)は友達のキャロル(ミカ・ブーレム)とサリー(ウィル・ロッタール)との3人で楽しい毎日を過ごしていました。ある日、ボビーが母親リズ(ホープ・デイヴィス)と二人で住む家の2階にテッド(アンソニー・ホプキンス)が引っ越してきました。知的で、物静かで、そして、不思議な力を秘めるその老人へ特別な親しみをボビーは感じていきます。テッドは、その不思議な力のため、謎の男達から狙われていました。そして、その男達が直ぐそこまで迫ってきたのです。
DVDの特典映像でアンソニー・ホプキンスがインタビューを受けています。それも興味深い。役だけでなく自分自身にも霊感が備わっていることを語り、子役のアントン・イェルチンの潜在能力に大きな敬意を払っています。超能力を持ち、そして、子供ともひとりの人間として対等に向き合おうとする役どころを、単なる演技ではなく、自らの人間力でこなしていることがわかります。「小さい頃は楽しいことばかりでアトランティスのような幻の国にいるようだ。しかし、大人になると幻の国は消える」。子供時代に対する振り返りかたが実に自然で素晴らしい映画でした。
岩田さん、ご推薦3部作、ありがとうございました。
父の日の昨晩。
夕飯をいただこうとすると、長男(大学2年生)がおもむろに「ンッ」と言って紙袋を差し出しました。父の日のプレゼントをくれました。
やすとカラーの一つ、淡いブルーのポロシャツです。しかも、バイトで貯めたお金で買ってくれました。これは「本物」です。もったいなくて袖をまだ通していません(笑)。
父の日プレゼントをこうしてちゃんともらった記憶がありません。我が家にとっての父の日はこれまで、おじいちゃん(実父、義父)へプレゼントを贈る日でした。「『父』と漸く認めてくれたか?」という思いと「父らしいことを充分してやれていないなぁ」という思いとが複雑に交錯します。
「父が子を想う日」でもあります。
感動の「マイネーム・イズ・ハーン」をお薦めくださった岩田館主からはそれを含め合計3作品ご推薦いただきました。その2作品目を観ました。米国映画「コレリ大尉のマンドリン」(2001年。ジョン・マッデン監督)をレンタルで。
第二次世界大戦下、イタリア軍とドイツ軍との占領下にあったギリシア・ケファロニア島が舞台。マンドリンを背負ったひとりのイタリア軍大尉コレリ(ニコラス・ケジ)が、島の人々と心を通わせ、島の娘ペラギア(ペネロペ・クルス)と恋に落ちる感動ドラマです。
地域の人々、家族、そして、恋人達が、戦争や大地震により、引き裂かれ、しかしやがて、平穏を取り戻していきます。その環境と時間の経過がとても日常的にとらえられていて、真実味を帯び、さらに、感動をかえって呼びます。飾り気のないエンディングもふたりの愛の深さに真実味を増します。これも素敵な映画でした。岩田館主、ふたたびありがとうございました(笑)。
第二次世界大戦下、イタリア軍とドイツ軍との占領下にあったギリシア・ケファロニア島が舞台。マンドリンを背負ったひとりのイタリア軍大尉コレリ(ニコラス・ケジ)が、島の人々と心を通わせ、島の娘ペラギア(ペネロペ・クルス)と恋に落ちる感動ドラマです。
地域の人々、家族、そして、恋人達が、戦争や大地震により、引き裂かれ、しかしやがて、平穏を取り戻していきます。その環境と時間の経過がとても日常的にとらえられていて、真実味を帯び、さらに、感動をかえって呼びます。飾り気のないエンディングもふたりの愛の深さに真実味を増します。これも素敵な映画でした。岩田館主、ふたたびありがとうございました(笑)。
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