我が国の地方行政には科学的根拠に乏しいものが多く、その背景の一つに大学などでの学術的研究成果が行政にあまり活用されていないことがあると、吉田康人は考えています。大学の基礎研究部門と地方公共団体とが、人材・情報交流などを含め、もっと連携を取るべきです。そこで、「住吉区将来ビジョンH30」( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/cmsfiles/contents/0000213/213176/syoraivijon-honpen1.pdf )でも、「住吉区にふさわしい教育」の項に「大阪市立大学の研究成果を行政運営に反映する仕組みづくり」を明記しました。同大は住吉区内にキャンパスを擁する大阪市内唯一の総合大学です。
住吉区役所はこれまで、区政会議( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000135866.html )や各種諮問・選考委員会へ大阪市立大学の先生がたを派遣していただいてきました。新しい区政になってからは、その時々の行政課題について同大の先生がたから適宜ご指導をいただいています。そして今後、同大「都市防災研究プロジェクト」( http://odrp.life.osaka-cu.ac.jp/ )とも大いに連携させていただきたいと考えています。同プロジェクトでは、東日本大震災の調査研究を通して都市防災研究を分野横断的に実施し、大阪市を初め国内外の地震防災・減災と東日本大震災被災地の復旧・復興とへ向けた提言を行っています。
その一環として、昨年12月8日(土)、「いのちを守る都市づくり 地域防災ワークショップ2012 ~みんなで備える広域複合災害~」( http://odrp.life.osaka-cu.ac.jp/event/pdf/2012_12_08.pdf )が開催されました。吉田康人は住吉区長として、大阪市立我孫子南中学校で行われた第2部と第3部とに参加しました。
第2部は「コミュニティ防災のビジョンを語る」。住吉区内から大阪市立南住吉大空小学校、山之内、依羅両地区の自治組織の基調報告がありました。吉田康人は、パネルディスカッションに参加し住吉区役所の防災施策についてご説明しました。