2015年01月

住吉区子どもマラソン大会2(松田瑞生選手)

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地元・住吉区の大阪市立遠里小野小学校・大和川中学校出身、大阪薫英女学院高等学校を経て、現在はダイハツ陸上競技部( http://www.daihatsu-trackandfield.jp/ )の松田瑞生選手がゲスト参加してくださいました。花束を贈呈しました。

1月11日(日)、大阪府が優勝した「皇后盃 第33回全国都道府県対抗女子駅伝」( http://www.kyoto-np.co.jp/kp/kyo_np/info/ekiden/15ekiden/ )で大活躍。アンカー・松田選手は、3位でたすきを受け、4キロ過ぎで京都にならび、トラック勝負となった最後の直線でこれを交わし1秒差のトップでゴール。ガッツポーズでテープを切る勇姿は全国のマラソン・ファンの記憶に新しいところです。

住吉っ子らしい、明朗快活、笑顔が素敵な女性。我が事のように嬉しい。住吉の誇りです。東京オリンピック、さらに、その次のオリンピックへ向けてがんばってくださいね。

住吉区子どもマラソン大会1(長居公園)

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1月18日(日)、長居公園内のヤンマーフィールド長居で、「住吉区子どもマラソン大会『第43回住吉区少年・少女耐久競争並びに駅伝競走大会』」が開催されました。住吉区子ども会育成連合協議会、住吉区青少年指導員連絡協議会の共同開催。

大人は「お天気が良く比較的暖かくてよかったね」。風の子の子供達は元気でした。スタンドで見守る保護者のみなさんも大勢。

住吉区成人の日記念のつどい2(メッセージ)

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「お祝いのことば」と題した吉田康人から新成人のみなさんへのメッセージは次のとおりです。

~~~~~

成人式の開催、誠におめでとうございます。住吉区長の吉田康人でございます。主催者、ご来賓各位、そして、住吉区民を代表して、新成人のみなさんへお祝いの言葉を贈ります。

まず、本日の「住吉区成人の日記念のつどい」をともに主催してくださっている住吉区青少年指導委員連絡協議会のみなさんへ厚く御礼申しあげます。ありがとうございます。

さて、改めまして新成人のみなさん、おめでとうございます。お気持ちはいかがですか?。

一昨年の成人式で、私は、第二次世界大戦末期の特攻隊の中隊長のお話をさせていただきました。昨年の成人式では、「サト原人さんの話」という子育てビデオを見ていただきました。

これらのメッセージは、区民のみなさんへ宛てたメッセージでもあってホームページへアップしていますので、また後で見ておいてください。

今年は、私自身のお話をさせていただきたいと思います。

新成人のみなさんは、「死にたい」と思ったことがありますか?。そこまで行かなくても、自分には生きている資格があるのかと思い悩んだことがありますか?。

私は、みなさんと同じ、20歳前後に一度深く思い詰めたことがあります。そして、子育て真っ最中の30歳代にも、40歳代にもありました。その時のことを振り返ると、今、ここにこうして立っていることがとても信じられない思いです。

みなさんは、体のどこも悪くないのに、心のダメージから、体が動かなくなったり立てなくなったりしたことがありますか?。私には、「もうこのまま寝たきりになってしまのではないか?」と焦り、でも、体が動かない日がありました。

プライベートなことなので詳しくは申し上げませんが、30歳代、40歳代にどんなことがあったかというと、お金も、人脈も、お仕事も、友人関係も、人生のすべてを賭けてやったんですけれど、人のお役に立つための事業に失敗したんです。失敗したと申しますか、こっちは97点取ったんやけど98点取った人がいた。だから負けた。こんな感じです。

実際にその前後に大きな病気になったり亡くなった仲間も出た壮絶な戦いだったので、反動も大きかった。人のお役に立ちたいと思ってしたのに、かえって、人さまにご迷惑をお掛けすることになりました。だから、「こんな自分なんか、がんばってもしょーがないやんか?」、「生きる価値あるんかな?」、「いろいろやりたいことあるけど、またご迷惑かけるだけちゃうか?」。私は、こんなことを何度も何度も何度も考えました。

失敗したこともそうなんですが、さらに、考えれば考えるほど深みに落ちていく、弱くなっていく自分が情けなくてそんな自分に悔しくて泣きました。家族が私の足元にすがって泣く夢は見ましたが、実際には、その家族に「同じ思いをさせてはならない」と慮り、自分の深い悲しみを打ち明けませんでした。それで、夜中、明け方、家族が眠っている横でいく晩もいく晩も布団を被って泣きました。「情けない」とひと晩のうちに何百回も考える日が続きました。

今日この会場に1000人ほどの新成人のかたがたがいらっしゃいますが、恐らく、このうち何十人かのご家庭でゆうべ、みなさんが知らないお布団の中でひとりしくしくと誰かが泣いていたはずです。この壇上のかたがたも、社会や個人の多くの課題と戦ってこられたみなさんですので、同じようなご経験をお持ちでいらっしゃいます。

成人になると、深い悲しみや悩みのどん底に突き落とされることが多くなります。家族とか地位とか財産とか、背負うものが大きくなればなるほど、悲しみや悩みもどんどん大きくなっていきます。現代社会においては、今、心の病に打ち勝てず、お仕事ができなくなり、家に引きこもる若者が増えています。現代社会では同時に、家庭や地域、学校の癒しの力がどんどん弱くなっています。

私は、成人式を迎えたみなさんを前にして、そのことが心配で心配で堪りません。こんだけ大勢いらっしゃるのでわずかなことしかできないのはわかっているのですが、「みなさん全員のお話を聞いて差し上げたい」と、胸をかきむしるような思いで今ここに立っております。

そんな無力で申し訳ない私からみなさんへのメッセージは3点です。

1つは、「こんなことを将来やりたい」との大きな夢を持つことも大切ですが、同時に、どんな境遇に置かれても「いつかは必ずよくなる、陽は必ずまた昇る」と信じて耐え忍ぶ、明日への希望も決して失わないでいただきたいということです。

ゆずの歌に、「誰の心も、雨のち晴れるや」というフレーズがあります。映画「桐島、部活やめるってよ」の主題歌は「例え明日を見失っても、明けぬ夜はないさ」と歌っています。「赤毛のアン」の出版記念パーティーで吉高由里子演じる花子はこんなスピーチをします。「どんなに不安で暗い夜でも、必ず明けて朝がやって来ます。そして曲がり角の先には、きっと1番いいものが待っています」。

私自身の経験から2つめのメッセージを差し上げます。私は、生きる意味をいったんは失った私自身の新しい役割を見つけることで、誰にも負けない強い心を持つことができるようになりました。もしみなさんの中に、深い悲しみや悩みに陥るかたがいらしたら、私はそのかたへお伝えしたい。あなただからこそ、その役割として、深い悲しみ、悩みのどん底に落ちた人の話を聞いてあげられるんです。そして、「人を助けてあげよう、人の話を聞いてあげよう」というその優しい心こそが、周りの人々だけでなく、あなた自身をも優しく助けてくれます。

それでも耐えられないかたがたへの3つめのメッセージです。私へ連絡をください。私へあなたの悲しみや悩みを聞かせてください。お待ちしています。

最後に、大人の世界へようこそいらっしゃいました。人々の痛み、深い悲しみや悩みが絶えないけれども、「陽は必ずまた昇る」と明日への希望を決して失わず、「人を助けてあげよう、人の話を聞いてあげよう」という優しい心に満ちた日本を、この住吉から一緒につくっていきましょう。

おめでとうございます。ありがとうございました。

~~~~~

 一昨年、昨年のメッセージは2013年1月22日付( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/4348135.html )・2014年1月15日付( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/4682853.html )「やすとログ」をご参照ください。

住吉区成人の日記念のつどい1(区民センター)

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1月12日(祝)、住吉区でも成人式を開催しました。住吉区青少年指導員連絡協議会と住吉区役所との共同開催で。

場所は住吉区役所・住吉区民センターです。私達の区役所は、敷地も広く雨を少し凌げるガレリアもあるため、新成人のみなさんに集っていただくには打ってつけの場所です。

今年は、会場である大ホールとは別に、小ホールで保護者、ご家族を初め区民のみなさんに式典の模様をご覧いただきました。

「住吉区成人の日記念のつどい」の模様は、動画も含めて、住吉区役所ホームページへアップしています( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000284077.html )。

新年会ラッシュも終盤へ3

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写真は苅田南地域( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000213904.html )、住吉区医師会( http://www.sumiyoshi.osaka.med.or.jp/ )の新年会から。

このほかにも、住吉地区保護司会( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/4680065.html )、山之内地域( http://yamanouchi558.web.fc2.com/ )、住吉区歯科医師会( http://www.sumiyoshiku-shika.jp/ )、依羅地域( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000209432.html )、住吉住之江産業会( http://www.sumiesan.com/ )、住吉防犯協会・国際交流推進連絡協議会・交通安全協会( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/4696071.html )、住吉区薬剤師会( http://sumiyoshiyaku.jp/ )などの新年会へ。また、忘年会や秋の研修会を恒例行事としている地域、団体もあります。

こうした場所でご挨拶に盛り込んだ大きな方針をトップダウンで区役所へ指示していくやりかたも時と場合によっては必要となります。

新年会ラッシュも終盤へ2

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写真は順に苅田北地域( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000213924.html )、苅田地域( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000213922.html )。

吉田康人もデュエットでも独唱でも熱唱しました。その写真はフェイスブックでお探しください。(自分では当然撮れませんので、)みなさんのフェイスブック・ページにアップしていただいています。

新年会ラッシュも終盤へ1

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月末まで続く各地域・団体の新年会ラッシュ。それぞれで、橋下徹市長の市政方針や吉田康人の住吉区政に関わるビジョンを語らせていただいています。

写真は順に、大阪市商店会長会( http://osaka-shotengai.com )の新年懇親会、住吉区区政協力会の新年会の後、お客さまがたがお帰りになった後の反省会、そして、東粉浜地域( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000226478.html )の新年会の模様。

本日開催!、「住吉区成人の日記念のつどい」

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本日1月12日(月・祝)13:00~、住吉区役所・区民センターで、「住吉区成人の日記念のつどい」を開催いたします。

会場である大ホールには新成人のみなさんしか入れませんが、保護者、ご家族を初め区民のみなさんには小ホールで式典の模様をご覧いただけます。

みなさまのお越しをお待ちいたしております。

平成27年住吉区新年のつどい

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住吉区役所での新年2日目、1月5日(火)、住吉区民センターで「平成27年 住吉区新年のつどい」( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000288579.html )を開催しました。

オープニングで、今年の「つどい」で感謝状を贈呈( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000291669.html )させていただいたかたがたの中から大阪学芸高等学校1年生・田中絵里奈さん、清明学院高等学校2年生・獅野勇貴さんが演技、舞踊をご披露くださいました(写真)。

吉田康人からのご挨拶の要点は下記のとおりです。なお、昨年のご挨拶は2014年1月9日付「やすとログ」( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/4678893.html )をご参照ください。

≪■ご挨拶

住吉区長の吉田康人でございます。みなさん、新年明けましておめでとうございます。

今から1年後、来年のこの「新年のつどい」では、任期満了を間近に控え、そのお礼とお別れの言葉が中心になると思います。ですから、本日は、住吉区長としてのラスト1年に懸ける私の想い、私の住吉区政に対する想いもお聞きいただければ幸いに存じます。

■「新年のつどい」の趣旨

昨年から始めたこの「新年の集い」は、「住吉区役所の新しい1年を『区民のみなさんへの感謝』と『がんばろうとする人々への激励』からスタートを切る」との趣旨で行うものです。

昨年に引き続き、その感謝と激励の象徴として、審査を経て選ばせていただいたかたがたへ感謝状を贈呈させていただきます。昨年の「スポーツ部門」、「芸術文化部門」、「ボランティア部門」に加えて、「区政功労部門」、「観光広報部門」へと、表彰部門の多様化を今年は実現しました。

後ほどの贈呈式を通じて、新年を迎えた喜びを広く区民のみなさんとともにお祝いしたいと存じます。

■国際化と我が国の「和」の心

さて、私は年末、年始、テレビ放送や録画で多くのドラマを見ました。世界に普遍的な価値観を日本へ入れることをめざした「マッサン」や「花子とアン」、天下と世界とを同一視した「軍師官兵衛」、世界貢献をめざす「花燃ゆ」。どれも、世界と我が国との関わりを描いた素晴らしいドラマです。みなさんもお気付きのとおり、ドラマだけではありません。世界との関わりなくしては語れない出来事がこの国で次から次へと起こっています。

私は今年、この傾向がますます強まり、未来へ羽ばたく世代の描く夢はもちろんのこと、私達のごく日常での暮らしと世界とが切ってもきれない密接なものになっていくだろうと思っています。近い将来、日常の暮らしでの私達の活動、そして、私達の心が世界の発展に大きく貢献する日が必ず来ると確信しています。

「住吉区将来ビジョンH30」( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/cmsfiles/contents/0000213/213176/syoraivijon-honpen1.pdf )にも明記しましたとおり、我が国日本は、「和」の国家であると言えます。「和」は「調和」、「バランス」であり、また、「つながり」、「絆」です。人と人、人と自然、昔と今、神話と現在、人と自然と科学技術、体と心、自由と責任、権利と義務、そして、支え合いと自立。我が国は、あらゆるものを美しく調和させ、そこに国のありかた、人々の生きかたを穏やかに求める国家です。この「調和」を求める努力や「バランス」感覚とも言える「和」の精神が世界に大きく貢献する日、世界から強く必要とされる日の来ることは間違いないと私は思っています。

ただし一方で、個人個人の価値観が尊重され個人の自立が叫ばれる近代民主主義的な世界の情勢の中で、相手との関係性だけを重んじる日本人が果たして、ほかの国の人々と対等に時には連携し、また、時には対峙できるかというと大変な危機感を抱いています。やはり、ひとりひとりの自立をしっかり目指す必要性があります。

一見、「つながりや絆」と「自立」とは矛盾しているように思われます。しかし、我が国の「和」の精神は、この両者をも見事に調和させる、見事に両立させることになるはずです。その岐路にいま立たされていると私は考えています。

■「自立した区民・地域の『和』で創るまち」

先ほども申しました「住吉区将来ビジョン」のスローガンである「自立した区民・地域の『和』で創るまち」にはその思いを込めました。住吉区は「和」の精神に溢れたまちです。だから是非、この住吉で「つながりや絆」と「自立」との両立を実現させたいと夢に描いています。みなさんと一緒になって、世界の発展へ向けてこの住吉で第一歩を踏み出したいと望んでいます。

住吉区役所では今年、モラルや道徳、徳育について充分な議論を重ねていこうと計画しています。これからみなさんと議論させていただきたいと思っていますが、私にとっての道徳は世界に通用する「道」です。「つながりや絆」と「自立」とを見事に調和させる世界標準の「和」の心。これを大切にする「道」を歩んでいくべきと考えています。

そして、最後に、これは昨年の新年のつどいと全く同じ言葉での締め括りとなりますが、区民であるとないとを問わず、住吉で学んだ子供達がそのことを忘れず世界で活躍してくれることを、区民のみなさんとともに祈念いたします。
今年一年、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。≫

平成27年住吉区長年頭訓示

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区長就任以来3度目のお正月を迎えました。大阪市役所、住吉区役所での仕事始めは、朝一番で橋下徹市長の訓示を市役所で受けた後、区役所に戻り、区役所幹部へその内容を伝えつつ新年初回の住吉区役所戦略会議(旧・課長会議)を主宰するのが主な任務。さらに、就業時間後、区役所職員のみなさんに集まってもらい、市長訓示の要点と合わせて、区長としての訓示。

下記は昨日行った住吉区長としての吉田康人の年頭訓示の要点です。今年も住吉区役所に対しまして変わらぬご支援、ご協力、ご指導をお願い申し上げます。

≪■挨拶

新年あけましておめでとうございます。

息子ら3人は家にほとんどいないので、家族というより、妻と長い時間を一緒に過ごすことができました。

いつも申し上げているとおり、「第二の家族」である区役所職員のみなさんのお顔を拝見してホッとしています。

来年のこの年頭挨拶では、お礼とお別れの言葉が中心となるでしょう。今日はだから、ラスト1年に懸ける私の想いを述べさせていただきます。

■橋下徹市長からの訓示

まず、本日午前中、市役所にて受けた市長訓示を、これらは区役所職員のみなさんへの訓示でもあるので、報告します。

「任期最後の年頭挨拶にあたり、ラスト1年に対する思いを述べたい」が冒頭でした。

「行政現場のチャレンジ」について言及がありました。市長としては「これまで、行政として理屈が立たない、これまでのやりかたと異なる割合が5分5分以上でも職員から上がってくるチャレンジを認めてきた。その結果、プロの目を持ったマスメディアが報じてくれたチャレンジングな事業が昨年は多くあった。すべて認められるわけではないだろうし『嫌だったら選挙で落として』と言えない立場では難しいところもあるだろうが、行政現場の能力を表に出すためにも、現場のチャレンジを認めてあげてもらいたい」とのことでした。

次に、知事と市長とを同時に経験してきた市長として「大阪府と大阪市の組織には越え難い壁がある」とのお話もありました。「これまで解決できなかった問題も府と市とが力を合わせることによって動いた。しかしこれは、松井知事と橋下市長との特別な関係があったからだ。引き続き、この特別な関係に期待するのか?。乗り越えられる制度をつくるのか?。そこが問われている」。

次に、「大阪市には、基礎自治体として、住民の意見を汲み上げ切れていない問題点もある」との指摘がありました。「府議会でも市議会でも議論されていることはほぼ同じ。学校のテレビ、学校図書の問題など、細かなことが議会へ上がって来ない。基礎自治の仕事としてもう少し細かく、多様性に富んだルール化が必要」とのことでした。そして、「大阪市単一のルールでは合わないのかなと思っている。区長も、現場の声を聞いてもらってはいるが、選挙で選ばれていない限界を感じているはず。市内の決定には複数の公選職が必要」との問題意識にも言及がありました。

住民投票に関連しては次のとおり問題提起がありました。「選管が決めることだが、5月17日に大都市改革についての住民投票がある予定。どんな結果になっても、大阪府と大阪市とが力を合わせられる何らかの制度化が必要。住民ニーズの多様性を把握する何らかの制度化が必要。市長は都構想を訴え、国においては総合区制度の法律改正も行われたが、これまでとは異なる制度が必要」と、知事と市長双方の経験を踏まえた問題提起でした。

最後に、「東京一極集中の中で日本が傾いたことは間違いない。災害で東京が壊滅したらどうなるのか?。大阪府と大阪市とが力を合わせて東京の受け皿をつくる」と市長の意欲も述べられました。「5月17日住民投票の結果を受け、また、リニアの延伸がなされることにより、大阪と東京の二極で日本を再生する。大阪府と大阪市との力を結集して必ず、日本を再生していく。大都市改革がそのきっかけとなる。制度化して新しい大阪をめざす。最後の一年、悔いのないようやっていく」と力強く締め括られました。

■日常事務の細部に宿る行政の真実

さて、私からのご挨拶へ移ります。

区長を2年5カ月やってきての結論ですが、住吉区役所だけでなく、全区役所、さらに、大阪市役所全体に危機的に欠けているものが2つあります。ひとつは、「工程管理の哲学がない」こと、いまひとつは、「議論が風化する、議論が積み上がらない」ことです。

哲学、思想、文化がないところにこれらを根付かせるのは実に骨が折れます。職員のみなさんご自身も、私に何を言われているのかわからない、わかってはいてもどうすればいいのかアイデアがないと悩んでおられることと思います。私は住吉区役所のトップ・マネージャーとして、この2つの課題を克服するための取り組みをさらに強化していきます。

私はそのために、みなさんの日常業務の細部にわたるまでしっかりこの目で見て、時には処方箋を出していきます。私がどうして、日常の決裁のしかた、会議の行いかた、報告のしかた、お客さまへの接しかたの細々とした部分にまでチェックをしようとしているのか?。それは、日常事務の細部に実は行政の真実が宿っていると考えるからです。

区役所職員としての行動規範、如何に行動すべきかの真実は、みなさんが区役所のひとつひとつの実務をどうこなしているかに見ることができます。住吉区役所のありかた、住吉区役所が区民のみなさんのお役にどのようにして立っているかの真実は、私達の日常業務のひとつひとつに見ることができます。

具体的に、私は区長として、「住吉区将来ビジョンH30」、ホームページにはまだアップされていないようですが、「大阪市住吉区役所事業計画27へ向けての区長方針」、「平成27年度 住吉区運営方針」、「住吉区役所事業計画書27」、「平成27年度 住吉区役所予算調書」、さらには、管理職のみなさんの人事評価に関わる「平成27年度の目標管理シート」、そして、各職場で具備してくださっている各管理台帳、ひとりひとりの職員が毎日何をどこまでやるのかを明記した日常事務の管理表、これらが整合性を持ってつくられるようしっかりマネジメントしていきます。

事業計画書の策定を昨年度からお願いしています。この計画書には各事業の目的、目標値、具体的な進めかたが記載されています。福祉サービスに携わっておられるかたがたは法的枠組みに基づいて実務をしてくださっていますが、しかし、それらをどう効率的に、そして、どう健全に行うかは区役所でマネジメントされることです。その工程管理の方法論も事業計画書には本来盛り込まねばなりません。一部には、この事業計画が執筆者任せになっている部署もあるようですが、是非、各々の部署で、それぞれの事業計画がどうまとめられているか、どうまとめるべきか、どうやって実現するか、みんなで議論してください。

みなさんおひとりおひとりにも、自らの毎日の事務が、住吉区役所全体のマネジメントとどう関わっているのかをしっかり意識して仕事を行っていただきたいと思います。そして、先ほども申し上げたとおり、みなさんの大阪市職員、住吉区役所職員としての行動規範は日常事務のひとつひとつに現れるものであり、この住吉区役所のありかたは私達の日常業務のひとつひとつに現れるとの気概を持っていただきますよう強くお願いいたします。

■世界との関わり

最後に、年末、年始、テレビドラマの多くの総集編を見ました。NHKの回し者ではありませんが、世界に普遍的な価値観を日本へ入れることをめざした「マッサン」、「花子とアン」、天下と世界とを同一視した「軍師官兵衛」、世界貢献をめざす「花燃ゆ」。世界と我が国との関わりを描いた素晴らしいドラマです。ドラマだけでなく、世界との関わりなくしては語れない出来事がこの国で相次いで起こっています。

私は今年、この傾向がますます強まり、私達の日常生活、先ほど申しました日常の私達のひとつひとつの実務、さらには、未来へ羽ばたく子供達の描く夢と世界とが切ってもきれない密接なものになっていくと考えています。

「だから、国際社会の勉強をしてください」と申し上げたいわけではありません。区役所で行われる日常業務や日常事務のひとつひとつが、世界標準と合っているか、世界の窓口のひとつとなるこの大・大阪市の役所として相応しいものであるか、世界に貢献できるこのまちを・子供達を育むことができる行政になっているか。それが問われる時代の入口に私達は立たされています。

そのことをしっかりご認識くださいますようお願いを申しあげて私からの年頭訓示といたします。≫

MOA美術館住吉区児童作品展

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昨年11月16日(日)、住吉区民センター大ホールで「MOA美術館住吉区児童作品展」が開催されました。毎年恒例、また、ほかの区でも行われている住吉区内最大級の児童作品の展示会です。吉田康人は住吉区長賞の授与とご挨拶とをさせていただきました。

吉田康人はご挨拶の中で、その前々日に開催した「子ども・若者育成支援事業フォーラム『子ども・若者のクオリティ・オブ・ライフ‐生活の質と子どもの権利』」(住吉区役所主催)( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000291661.html )での議論結果に触れました。

引きこもり、不登校、ニートの状態にある若者(法律では39歳以下を指す)が社会と接点を持ちやすくなるためにはその社会に「文化力」が備わっている必要性があります。人々が社会に参加し、接点を持ち、あるいは、関心を持つきっかけに音楽、美術、書写など芸術、芸能のある場合が多いのです。才能がある子供達、努力する子供達にはもっとがんばっていただきこのまちの「文化力」の向上にご貢献いただきたいと思います。

2年振りに阿久刀神社で初詣

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昨年は妻の実家の氏神さまにお参りしました。今年の初詣は2年振りに自宅の氏神さまである阿久刀神社( http://www.geocities.jp/engishiki01/settu/bun/st060401-01.html )へ( 2013年1月20日付「やすとログ」( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/4346078.html )など参照)。

江戸時代以降、住吉大明神をお祀りしていると言われています。これも光栄なご縁です。

お参りの時刻がお昼前と遅かったため100mほどの列に並びました。芥川で遊ぶカルガモやユリカモメとも挨拶しました。
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