e4be19c9.jpg 今日は、吉田康人が所属している林英臣政経塾( http://www.hayashi-hideomi.com/seikeijuku/ )塾長・林英臣先生のメール・マガジンから一部抜粋して転載いたします。

 林先生はまず、被災者のかたがたへのお見舞いを述べた後、支援についてできる限りのことをしていこうと呼びかけておられます。それに続く文章が次のとおりとなっています。

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(前略)

◆◆◆東日本巨大地震が日本人に突き付けたもの…◆◆◆
3月16日付「林英臣の元氣メール第562号」

◇日本人が本来持っていた精神を取り戻そう◇

こういう動揺の激しいときこそ、「ぶれない信念」を養うために「活学」を学んで欲しいです。武士道や東洋思想など、困難を生き抜くために日本人が指針としてきた学問が大切になります。併せて、今がどういう時代なのかを、大きく掴むための文明論や歴史学も一層重要です。

そして、日本人が本来持っていた助け合いの精神を取り戻しましょう。「お互い様」という支え合いの心、「どうぞお先に」という譲り合いの心、「お陰様で」という感謝の心、「勿体ない」という物を生かす心などがそれです。また、昔の日本人は自然に対する畏敬の念を抱いており、自然の恐さを知っておりました。これも、これから再生させたい精神です。

◇日本に新しい文明のモデルを起こす◇

文明交代期は何が起きてもおかしくない時代です。危機の時代を生き抜くための実学を身に付けましょう。健康にいい食事方法、簡単に治療出来る手当て法(東洋医学)、心身を活性化させる呼吸法などが例であり、これらも活学の中に入ります。自分を助け、人を救う「得意技」を身に付けますと、普段は勿論のこと、いざというときに役立つことが出来ます。

厳しい時代に突入した今は、新しい文明の創造に向かって、日本にモデルを起こす創生期でもあります。食糧や水、電気などを、可能な限り自給自足で賄える村をつくるべきときです。被災地を離れて生活しなければならなくなった方々の、特に若者たちには、東京や大阪などに移るのではなく、故郷の中山間地の限界集落などで生活をはじめて頂けないものでしょうか。新文明のモデル村を興して欲しいのです。

原子力に多くを頼らなくても電気が確保されている。海外に依存しなくても、飢えを凌げる食糧が地域で確保される。食や住には、殆どお金がかからない。そういう、本格的な文明転換期に耐えられるムラを各地につくっていくのが、これからの若者の使命でしょう。

◇過去の延長上に未来はない◇

政治も、財政も、経済(物欲資本主義)も、地域社会も、教育も、医療も、福祉も、全部が行き詰まっています。地球全体が大変化の中にあり、もはや過去の延長上に未来はありません。今回の大震災をきっかけに生き方を変え、新しい共生文明のモデルを日本に起こすときです。そうでなければ、被災者の皆さんの無念を晴らし、犠牲になられた数多くの方々の死を弔うことは出来ないと思うのです。力を合わせて未来を切り開いてまいりましょう。

(後略)

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