aac6efe6.jpg 親友トシちゃんの奥様からのお薦め映画。お薦めいただいたのは1年以上前だったのではなかろうか?。やっと観ることができました。米国映画「つぐない」(2007年。ジョー・ライト監督)をレンタルで。「お薦めいただいた時と今とではこの映画に対する受けとめかたが大きく変わったはず」と、観おわって2~3日後の今日、つくづく思いました。

 第二次世界大戦前夜の英国が舞台。13歳の少女ブライオニー(シアーシャ・ローナン)は姉と使用人の息子との関係に気づきます。ある時、多感なブライオニーの嘘によって2人はひき裂かれてしまいます。ひき裂かれた恋人達の行く末、そして、取りかえしのつかない罪深き過ちを背負って生きる少女の姿を描いています。

 原作は「贖罪」(マキューアン著)。エンディングで、老女ブライオニーが、大人になった自分が姉ら2人へ嘘、過ちを詫びた時のことを回想しながら、彼女にとっての「つぐない」の真実を語ります。極めて宗教的、哲学的なこの意味を腑に落とすまでに2~3日かかりました(笑)。「つぐない」というものを深く考える心理的境遇に置かれている吉田康人としては大変な学びとなりました。