df4ed6b9.jpg 土曜日の今朝、「朝日新聞」朝刊に「共産推薦・渡司氏が撤退 大阪市長選『橋下氏の独裁阻止』」との記事が掲載されました。11月13日告示・27日投票の大阪市長選挙に関する報道です。共産党推薦候補者が出馬をやめて、大阪市長選挙は大阪市長・平松邦夫氏と前大阪府知事・橋下徹氏との一騎打ちになる見込みとのこと。渡司氏は「橋下氏の当選を許すことを避けるため」と理由を語り、渡司氏の支持団体は今後、支持者に対して平松氏への投票を呼び掛ける方針と報じられています。

 平松氏支援団体幹部の「非常に驚いている」、共産党関係者の「前代未聞」とのコメントも同紙では併せて掲載されていますが、これは正確ではありません。高槻市政では既に、与党に共産党を含む政権が5年も続いています。また、「独裁者」かどうかは別として(笑)、共産党は吉田康人を倒すために過去2回連続、候補者擁立を見送り既成政党との相乗りで既得権益を守りきる高槻市長選挙を行ったのです。吉田康人は「敗者」である以上、善・悪や正義を語る資格はありませんが、互いに手を携えようとする平松陣営にも共産党にも、そこにあるのは「守旧」だけであって、「改革」や「主義主張」を語る資格はないのです。

 一方、橋下氏擁立の大阪維新の会選対役員の「既存政党の野合」、さらに、「有権者に分かりやすい対立構図」とのコメントも掲載されていました。しかしながら、先般の高槻市長選挙で、同会は、市役所陣営側に既成政党プラス共産党が乗る「分かりやすい」(笑)構図があったにも関わらず、我が陣営を支持したわけでも反既成政党・反共産党の旗を掲げたわけでもなく、むしろ「現場」では、志の高い同会近隣自治体議員や我が陣営の足を引っ張ったという経緯がありました。

 ほかの自治体でも同じような振る舞いがあったことは否めません。

 せめて大阪維新の会だけは、既成政党や共産主義との関係の持ちかたは、ビジョンや政策によるものであって票合わせの「ご都合」主義ではないところを堂々と見せてもらいたいものです。そうでないと、今回の選挙で露呈するかどうかはわかりませんが、「結局おなじやん?!」と有権者に見透かされる時がやがて来るでしょう。