44a7858f.jpg 昨年末のスーパーボランティア忘年会(2011年12月21日付「やすとログ」( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/3747013.html )参照)の際に城尾さんが「一押し」とおっしゃっておられた作品を観ました。イタリア映画「ひまわり」(1970年。ヴィットリオ・デ・シーカ監督)。評判どおりの傑作でした。

 ナポリの女性ジョヴァンナ(ソフィア・ローレン)は、ソ連の戦線に送られていらい戦後も行方不明になっている夫アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)を探し始めます。しかし、探し当てた夫はシベリアの娘と幸せな結婚をしていたのです。

 これまでにも申し上げてきましたが、愛する人との関係において、女性より男性のほうが過去の思い出に浸り、そして、ひとつひとつの恋愛にけじめをつけたがります(笑)。映画で言うと、回想シーンにこだわり、エンディングにこだわる傾向は男性のほうが強い(笑)。女性のほうが割り切りが良い(失礼!)と思ってきました。

 しかし、先日、TVドラマで「終着駅」(佐藤浩一・中山美穂主演)をやっていてそれを観て気付いたし、「ひまわり」のエンディングはまさしくそうだったのですが、けじめがしっかりついてしまうと、そこで本当に泣き崩れるのは女性なのですね。「有終の美」にこだわる身勝手な男性諸君!、女性の弱さと温かさとをもっと気遣ってあげましょうよ。