997a17c1.jpg 「リチャード・ギア」、「中国」、「女性」というキーワードの組み合わせと来たら見ない手はありません(笑)。特に、リチャード・ギアのような歳の取りかたをしたいなぁと最近思っています。米国映画「レッド・コーナー/北京のふたり」(1997年。ジョン・アヴネット監督)をレンタルで観ました。

 国際企業の法律顧問のジャック(リチャード・ギア)。北京での交渉仕事を順調に終えた彼は、ある中国人女性と一夜をともにします。しかし翌朝、その彼女が部屋で死んでいました。ジャックは警察に連行され裁判にかけられます。異国の地で頼る相手もいない彼の弁護を、国選弁護人のユイリン(バイ・リン)が担当することになります。

 中国に恐らく現存する司法も含めた権力の腐敗の構造が描かれていて、この映画を観ても「中国ならこんなもんだろう」と驚かないところがまさに驚きです(笑)。ジャックの弁護を担当する女性弁護人ユイリンが、弁護を進めジャックを信じる気持ちが強くなるにつれて、美しく変わっていくその変化が素敵です。エンディングで彼女が見せる東洋人的な美貌は見ものです。