7e3d9edc.jpg 「いつの日か、人類の感情や精神状態までもが『管理』される時代が来るのではないか?」との問題意識も持っていてこの手の映画も随分観てきました。米国映画「リベリオン」(2002年。カート・ウィマー監督)をレンタルで観ました。

 第3次世界大戦後の世界。生き残った指導者らは、人間のあらゆる感情が戦争勃発の要因となると考え、感情を抑える薬プロジウムを開発し毎日投薬することを国民に義務付けました。徹底した管理国家体制を敷いたのです。反乱分子、つまり、感情を持ったものは警察に厳しく処罰されます。クラリック(聖職者)の称号を持つプレストン(クリスチャン・ベール)は冷徹に任務を遂行する非情の殺人マシンでした。しかしある日、プロジウムの瓶を誤って割ってしまった彼は仕方なく薬を投与しないまま仕事を続けてしまいました。

全く予想していなかったのですが、管理社会の未来を問うSF映画であるのと同時にアクション映画としても楽しめます。主人公のプレストンが使う戦闘術が「ガン・カタ」と言って日本の武道と銃の技術と融合させたような「型」で面白い。調べてみると、この映画のカート・ウィマー監督は日本の時代劇のファンなんだそうです。たったひとりで立ち向かっていく凄まじい戦闘シーンだけでも見る値打ちがあると思います。