
ここで示されている進めかたを再掲すると次のようになります。
<<幼稚園・保育所の民営化
【戦略】幼稚園・保育所について、区長において、行政が関与する領域か民間に任せる領域かといった視点から事業の内容を精査し、民間において成立している事業については、民間に任せることを基本として、民営化を進めていく。
【取組】区長において、施設や地域の状況を精査したうえで、休廃止も視野に入れながら、幼稚園については、民間移管を推進し、保育所については、セーフティネットとしての直営の必要性を考慮しつつ、施設の状況に応じて、原則民間移管、民間移管が困難な場合は、補完的に委託化を推進する。
【スケジュール】平成24年度中に民営化の計画(案)を策定し、平成27年度以降順次実施
【成果目標】セーフティネットとして必要な保育所を除く、幼稚園・保育所の民営化>>
住吉区では去る9月11日(火)、大阪市立墨江幼稚園において、市立住吉・墨江幼稚園(住吉区内の市立幼稚園は2園)PTAと区役所との意見交換会を行いました。主催は同PTA。吉田康人も出席しました。その際の模様を住吉区ホームページで公表しました( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000191682.html )。初回から激しい議論となりました。
今年夏、「第3回 子育てわくわくフェスタ」( 9月7日付「やすとログ」( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/4173434.html )参照)で、そこへいらしておられた同PTAのかたがたとの議論となり上記意見交換会の開催を決めました。市内全24区の先陣を切って住吉区での議論が始まったことになります。
双方の意見が交わされるというより区長の説明会のようなものだったと思います。しかも、「市立でないとできないものはない」という前提のもとでの説明会だったような気がします。
保護者が市立幼稚園の良さをいろんな事例を挙げて訴えても、区長は「市立でないとできないものはない」としか返答せず、この議論が「8割の私立に通わせている保護者を不安に陥れることになる」と言っていました。
私たち保護者は私立の批判などしていません。2割のニーズを、ちゃんとした理由があるから必要だと訴えているだけです。一度も子どもたちがいる時間に幼稚園に見にも来ないで、財政難だから、民間でできているから、私立でも定員に空きかあるからなどという理由で切り捨てないでください。
「市立でないとできないものは何か?」を区長が問うてきた「付加価値」の観点から説明しているにもかかわらず、それに対してきちんとした回答をせず、その説明自体を私立への風評被害になるなどと言っていましたが、区長がそういうことを言うこと自体が市立への風評被害ではないでしょうか?