
住吉区の成人式は毎年シンプルです。今年も、前のログでご紹介した演武に続き、国歌・市歌斉唱、主催者の一方である住吉区青少年指導員連絡協議会・五十嵐誠会長の挨拶、橋下徹市長のビデオ・メッセージ、区長挨拶、来賓紹介、新成人代表挨拶、最後にくす玉割り。
主催者、ご来賓を代表しての吉田康人からの区長挨拶は次のとおりさせていただきました。
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住吉区長の吉田康人でございます。主催者、ならびに、ご来賓各位を代表して、新成人のみなさんへお祝いの言葉を贈ります。
まず、本日の「住吉区成人の日記念のつどい」をともに主催してくださっている住吉区青少年指導委員連絡協議会のみなさまへ厚く御礼申しあげます。ありがとうございます。
さて、新成人のみなさん、誠におめでとうございます。お気持ちはいかがですか?
今、いわゆるできちゃった結婚の割合が25%に上るとの統計があります。妊娠した後に結婚するお母さんの割合は15歳~19歳で約80%、20歳~24歳では約
60%もいらっしゃいます。
私はここで、「できちゃった結婚」が良いとか悪いとか申し上げるつもりはありません。ただ、大人になるということはどういうことか、結婚生活や子供を生み育てるということを、今日この機会に、もっとリアルに考えてみたいのです。
今からビデオをお見せします。「さと原人」さんという子育て中のイクメン夫から妻へ宛てた手紙です。この家庭では、主に夫が家事をしていて、現代日本の多くの家庭とは少し異なっています。しかし、家事や子育てに対する負担感は本来、女であろうと男であろうと同じです。男性新成人、女性新成人の双方に関心を持って見ていただけると思います。それではお願いします。
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ここで新成人のみなさんに動画「サト原人さんの話」
( http://www.youtube.com/watch?v=gHBKpAGDCdQ )
を見ていただきました。
やすとロガーのみなさんにもご覧いただければ幸いです。
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みなさんの中には既にお父さん、お母さんになっているかたがたもいらっしゃると思います。一方で、大多数の新成人のみなさんには子育て経験がなく今はよくわからないかもしれません。でも、近い将来、今日、このビデオを見たことを必ず思い出すでしょう。
子供をつくる行為をすること、みなさんの今の恋愛は偏にバーチャルなものです。しかし、子供を実際に生み育てるのはもっともっとリアルなことです。分娩室に入ったら出産の修羅場を見られます。このビデオにもありましたとおり、みなさんのお父さんやお母さんなど保護者のかたがたはホントに大変な思いをしながら、みなさんを育てて来られました。そのことをリアルに感じてもらいたい。
子育てはほんの一例であって、成人になったら、勉強、仕事、恋愛、セックス、そして、家庭など、すべてのことがひとつひとつ、バーチャルからリアルに変わっていきます。時には、そのあまりのリアルさに押し潰されそうになります。逃げ出したくなる。
でもね、決して負けないでいただきたい。夫や妻、両親、兄弟姉妹といった家族、近所のおっちゃんやおばちゃん、職場や学校の同僚、先生、先輩など周りの人々が、あなたをきっと助けてくれるでしょう。
その助けを得るために最も必要なのが、大袈裟なことじゃなくこのビデオにもありましたとおり、些細なコミュニケーションです。「ありがとう」、「こんにちは」、「ごめんなさい」、「お疲れさま」といったあなた自身の些細なひと言があなたを助けてくれるでしょう。
「そんなことわかってるわい」とみなさんは思っているかもしれません。しかし、それはバーチャルにわかっているだけです。今日、お友達との懇親会もあるかもしれません、そういうものが終わって家に帰ったら、お父さん、お母さんなど保護者のかたがたへ、ひと言でいいから「ありがとう」って言ってみてあげてください。もし照れ臭かったら「ありがとう」のメモを渡すだけでも構いません。
そのひと言から、大人のリアルな人間関係を始めていただければ幸いです。
大人の世界にいらっしゃったことを大歓迎いたします。これから、ともにがんばっていきましょう。本日はおめでとうございました。
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以上が吉田康人からの祝辞です。新成人のみなさんにはご静聴いただきありがとうございました。そして、昨年11月23日、住吉区役所でご講演くださり吉田康人へ気付きを与えていただいた辻由起子( http://tsuji-yukiko.jimdo.com/ )さんへも厚く御礼申し上げます。