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住吉区役所での新年2日目、1月5日(火)、住吉区民センターで「平成27年 住吉区新年のつどい」( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000288579.html )を開催しました。

オープニングで、今年の「つどい」で感謝状を贈呈( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/page/0000291669.html )させていただいたかたがたの中から大阪学芸高等学校1年生・田中絵里奈さん、清明学院高等学校2年生・獅野勇貴さんが演技、舞踊をご披露くださいました(写真)。

吉田康人からのご挨拶の要点は下記のとおりです。なお、昨年のご挨拶は2014年1月9日付「やすとログ」( http://log.yoshidayasuto.jp/archives/4678893.html )をご参照ください。

≪■ご挨拶

住吉区長の吉田康人でございます。みなさん、新年明けましておめでとうございます。

今から1年後、来年のこの「新年のつどい」では、任期満了を間近に控え、そのお礼とお別れの言葉が中心になると思います。ですから、本日は、住吉区長としてのラスト1年に懸ける私の想い、私の住吉区政に対する想いもお聞きいただければ幸いに存じます。

■「新年のつどい」の趣旨

昨年から始めたこの「新年の集い」は、「住吉区役所の新しい1年を『区民のみなさんへの感謝』と『がんばろうとする人々への激励』からスタートを切る」との趣旨で行うものです。

昨年に引き続き、その感謝と激励の象徴として、審査を経て選ばせていただいたかたがたへ感謝状を贈呈させていただきます。昨年の「スポーツ部門」、「芸術文化部門」、「ボランティア部門」に加えて、「区政功労部門」、「観光広報部門」へと、表彰部門の多様化を今年は実現しました。

後ほどの贈呈式を通じて、新年を迎えた喜びを広く区民のみなさんとともにお祝いしたいと存じます。

■国際化と我が国の「和」の心

さて、私は年末、年始、テレビ放送や録画で多くのドラマを見ました。世界に普遍的な価値観を日本へ入れることをめざした「マッサン」や「花子とアン」、天下と世界とを同一視した「軍師官兵衛」、世界貢献をめざす「花燃ゆ」。どれも、世界と我が国との関わりを描いた素晴らしいドラマです。みなさんもお気付きのとおり、ドラマだけではありません。世界との関わりなくしては語れない出来事がこの国で次から次へと起こっています。

私は今年、この傾向がますます強まり、未来へ羽ばたく世代の描く夢はもちろんのこと、私達のごく日常での暮らしと世界とが切ってもきれない密接なものになっていくだろうと思っています。近い将来、日常の暮らしでの私達の活動、そして、私達の心が世界の発展に大きく貢献する日が必ず来ると確信しています。

「住吉区将来ビジョンH30」( http://www.city.osaka.lg.jp/sumiyoshi/cmsfiles/contents/0000213/213176/syoraivijon-honpen1.pdf )にも明記しましたとおり、我が国日本は、「和」の国家であると言えます。「和」は「調和」、「バランス」であり、また、「つながり」、「絆」です。人と人、人と自然、昔と今、神話と現在、人と自然と科学技術、体と心、自由と責任、権利と義務、そして、支え合いと自立。我が国は、あらゆるものを美しく調和させ、そこに国のありかた、人々の生きかたを穏やかに求める国家です。この「調和」を求める努力や「バランス」感覚とも言える「和」の精神が世界に大きく貢献する日、世界から強く必要とされる日の来ることは間違いないと私は思っています。

ただし一方で、個人個人の価値観が尊重され個人の自立が叫ばれる近代民主主義的な世界の情勢の中で、相手との関係性だけを重んじる日本人が果たして、ほかの国の人々と対等に時には連携し、また、時には対峙できるかというと大変な危機感を抱いています。やはり、ひとりひとりの自立をしっかり目指す必要性があります。

一見、「つながりや絆」と「自立」とは矛盾しているように思われます。しかし、我が国の「和」の精神は、この両者をも見事に調和させる、見事に両立させることになるはずです。その岐路にいま立たされていると私は考えています。

■「自立した区民・地域の『和』で創るまち」

先ほども申しました「住吉区将来ビジョン」のスローガンである「自立した区民・地域の『和』で創るまち」にはその思いを込めました。住吉区は「和」の精神に溢れたまちです。だから是非、この住吉で「つながりや絆」と「自立」との両立を実現させたいと夢に描いています。みなさんと一緒になって、世界の発展へ向けてこの住吉で第一歩を踏み出したいと望んでいます。

住吉区役所では今年、モラルや道徳、徳育について充分な議論を重ねていこうと計画しています。これからみなさんと議論させていただきたいと思っていますが、私にとっての道徳は世界に通用する「道」です。「つながりや絆」と「自立」とを見事に調和させる世界標準の「和」の心。これを大切にする「道」を歩んでいくべきと考えています。

そして、最後に、これは昨年の新年のつどいと全く同じ言葉での締め括りとなりますが、区民であるとないとを問わず、住吉で学んだ子供達がそのことを忘れず世界で活躍してくれることを、区民のみなさんとともに祈念いたします。
今年一年、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。≫